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コケの増やし方—茎ふせでコケを増やす方法—【育て方解説】
コケを増やすためのテクニックの一つ「茎ふせ」。今回は「茎ふせ」でコケを増やすための方法を解説します。「まき苔」では増えにくい種類のコケも「茎ふせ」テクニックを使えば増やすことができます。
地道に増やせば、増えたコケを使って苔テラリウムを作ることもできます。
茎ふせって?
茎ふせは、コケの茎を横に寝かせて、新芽をいっぱい出して、株を増やす方法です。ヒノキゴケ・カサゴケ・ホウオウゴケ・コウヤノマンネングサ・スギゴケなど、茎の長い種類を増やすのに向いている方法です。
ヒノキゴケを例に「茎ふせ」でコケを増やす手順を解説していきます。
茎ふせでコケを増やす作業手順
1,コケを取り分ける
一本一本にわけ、土などの汚れを落とします。茎が長めのものを選ぶと、新芽の数が多く出やすいです
2,コケの先端を切る
コケの先端(生長点)を、ハサミで切り落とします。先から1-2cmくらいの位置で切り落としましょう。
生長点を切り落とすことで、脇芽の発生を促します。
3,SOILの上に並べる
ガラス容器に苔テラリウム用SOILを敷き、水で湿らせたら、ヒノキゴケを寝かせるように並べます。
茎が重ならないように並べましょう。
4,霧吹きで湿らせる
霧吹きでよく湿らせ、フタを閉めたら完成です。コケの新芽は乾きに弱いので、フタのある容器を使用するようにしてください。
コケが増えるまで経過観察
作製直後
ヒノキゴケが横に寝かされた状態
作製から60日後
気温など環境にもよりますが、30日程度で芽吹き始め、60日程度でしっかりとしたコケの形になります。春や秋、気候のよいシーズンは生長が早くなります。
60日というと結構長く感じますが、コケはゆっくり生長する生き物なので、気長に待ちましょう。
手順を動画で詳しく解説
茎伏せによるコケの増やし方について、YouTubeで詳しく解説しています。あわせて参考にしてください。
茎ふせによるコケの増やし方まとめ
〇生長点を切り落とし、茎からでる新芽を育てて増やす方法
〇ヒノキゴケ・カサゴケ・ホウオウゴケ・コウヤノマンネングサ・スギゴケなど、茎が長く、茎から新芽が発生しやすい種類に適した方法
〇しっかりした大きさになるまで60日間程度かかる
時間はかかりますが、じっくり増やして、自分で増やしたコケを使って苔テラリウム作りをするのもよいですね。
●他のコケの増やし方については、こちらの記事をご覧ください。