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【第2回 苔を食べる会】ジャゴケ・アルコールとスイーツへの挑戦!
第1回ジャゴケ料理試食会から約2ヶ月。
早くも、第2回ジャゴケ料理試食会が秘密裏に開催された。
前回ジャゴケを調理してみてわかったのは、ジャゴケの香りはハーブのような爽やかさがあること。
これはドリンクやスイーツへの応用ができるのでは?ということで、今回のテーマは『アルコールとスイーツ』であります。
テラリウム栽培ジャゴケと天然ジャゴケの違い
今回用意したジャゴケはこちら。
テラリウム栽培したものは、ひょろ長く成長。細胞が柔らかくなっているのか、香りが強く感じられる。
鉢植え栽培のもの。色・ツヤ・形、程よく美し。
宮崎産天然もの。ワイルドだろ~
自然から採取したものと栽培品では見た目もこんなに違うことに、一同驚き。
普通なら色々な苔を用意してコケ比べをするところだろうが、色々な環境で育ったジャゴケを比べるというなかなかディープな試みだ。
テラリウム栽培のジャゴケは香りもフレッシュ。繊維質もやわらかめで食べやすい(気がする)。
ちなみにジャゴケといっても、タカオジャゴケ・オオジャゴケ・ウラベニジャゴケの3種類があるらしい。
そして、今回調理したものはオオジャゴケ(前回参加のYさんが同定報告してくれました)。
その辺ちゃんとやっていく感じが、専門的な会っぽくてとてもよい。
香りをアルコールに抽出する
前回調理してみてわかったことのひとつが、ジャゴケの香りは熱に弱いということ。フレッシュなハーブのような香りは、加熱するとはかなく消えてしまうのである。
この香りをどうやって抽出するか?というのがジャゴケ料理の課題。前回アルコールに漬けたものに可能性を感じたので、今回はいろんなジャゴケをいろんなお酒に漬けてみる実験。
ホワイトリカー、ホワイトリカー+砂糖、ウォッカ、ジンなど。ジャゴケも天然もの、栽培もので比較する。
オーソドックスなホワイトリカー+砂糖が一番飲みやすい感じ。ジンのように香りが強いお酒はあまり向かないようだ。
天然ものと栽培もので大きく差があることも判明。天然ジャゴケは土っぽいようなワイルドな香りが強い…。ジャゴ酒のスキルも徐々に上がっている。
香りをシロップに抽出できるか
スイーツ試作では、ジャゴケの香りをシロップに抽出できないか?も試作したのだが、こちらはあまりうまくいかず。やっぱりアルコールの方が抽出されるのだな。
ジャゴケを漬けたアルコールを「ジャゴリキュール」としてスイーツに使用する方向へ。
こちらはジャゴ寒天の準備。
ジャゴケはこの向きに切った方が綺麗に見えるとか…切る方向まで研究を!
(調理担当のおふたりは、この会の前に試作会まで開催しているのだ)(確かに、普通にない本気具合と言われても不思議ではない)
寒天にまぜまぜ。
なんか綺麗じゃん。普通に涼しげなスイーツ感。
さて次はジャゴケ―キの準備。
クリーム泡立て。
当初はクリームにジャゴリキュールを混ぜ、ジャゴクリームにする予定であったが、クリームの味にジャゴケの香りが負けてしまうことが判明。
スポンジにリキュールをしみこませる。大人な雰囲気のデザートに。
ジャゴデザート・和洋で2種。
左:ジャゴケケーキ 右:ジャゴケあんみつ
上に湯通ししたジャゴケをトッピング。
どうどう?このクオリティの高い感じ。
花カフェをやっておられた女子2人との企画なので、この辺の準備が流石なのである(苔おじさんは怪しい材料の準備に徹すればよいのだ)。
試食会は、まったりと。
というわけで、今回の試食会はこんなメニューで。
ディープなコケ好きさんを集め、ジャゴケ料理に舌鼓。
竜田揚げ・おむすび・ぺペロンの様子は、前回の記事をご覧ください。
ジャゴ酒は牛乳割りもイケる。カルーアミルク的なカクテルが好きな人は好きな感じ。
ジャゴ酒を飲みながら、次回の展望を考える3人。
え?次回?
コケ好きなら一度は憧れる、MOSS(モス)バーガーをやりたいな。
(開催日:2017年4月9日)
おまけ:このとき参加者にプレゼントしようと発注したI Love moss缶バッジ。(翌々日に届きました 苦笑)ハートはジャゴケです!
*注意*
どんなコケでも食べられるわけではなく、有毒のものもあったり、一緒に自生している地衣類や菌類に毒がある場合もあるので、むやみに食さないようにして下さいね。
コケを食べる会の活動をもっと知りたいと思った方は、こちらの記事もご覧ください。