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コケ三大聖地(奥入瀬渓流・北八ヶ岳・屋久島)のおすすめガイドブック
観察するエリアに特化したご当地コケガイドブックがあります。中でもチェックしておくべきは「北八ヶ岳」「奥入瀬渓流」「屋久島」コケ三大聖地のコケガイドブック! 現地に行かなければ手に入らないものもあります。
ご当地コケガイドの特徴は
●コンパクトで持ち運びしやすい。
●現地に生えているコケに特化しているので、コケの種類が絞り込まれていて調べやすい。
コケ三大聖地で観察するならば、ご当地コケガイドブックを手にして出かけたいものです。今回は3つのご当地コケガイドブックの特徴や購入方法を紹介します。
奥入瀬渓流コケハンドブック
奥入瀬渓流のコケみどころは?
青森県十和田市、十和田湖から流れ出る奥入瀬渓流沿いには多くのコケが自生しています。渓流沿いのしっとりとした環境に自生するコケがみどころ。星野リゾート奥入瀬渓流ホテルがmoss roomや苔ガールステイプランなどを開催していて、メディアに度々メディアに取り上げられています。
NHKブラタモリでも奥入瀬渓流のコケ紹介していましたね。タモさんあまりコケには興味なさそうでしたが…
奥入瀬渓流コケガイドブックの特徴は?
初心者が観察しやすい55種類が収録され「水際のコケ」「岩壁や岩上のコケ」「樹幹や枝上のコケ」といった生息環境別に分けられています。更に各コケのページにも生息場所がアイコンでつけられているのでわかりやすい。最後にコケではないコケとして、地衣類や小型のシダ植物も紹介されています。
「奥入瀬渓流コケハンドブック」は奥入瀬自然観光資源研究会(おいけん)のサイトから通信販売で購入可能。
北八ヶ岳コケ図鑑
北八ヶ岳のコケのみどころは?
長野県北八ヶ岳、白駒の池周辺に広がるコケの森に自生しているコケを集めたコケ図鑑。白駒の池周辺には亜高山帯(標高1,500~2,500m)に生えるコケが観察できる貴重な森が広がっています。
JR大人の休日俱楽部のテレビCMに起用されたことから注目を浴び、クラブツーリズムなどのツアーに組み込まれ、中高年層でにぎわっています。
北八ヶ岳コケ図鑑の特徴は?
著者は分類の専門家、国立科学博物館の樋口先生ということで、名前を調べるための特徴が的確に書かれています。
図鑑は木の幹に生えている種類、土の上に生えている種類など生息場所別で分かれているので、生えている場所を観察しながら、あたりをつけていくのに便利。さらに各コケの拡大写真がついているので、詳しく調べたいときに役立ちます。
コケが生えている場所は結構シットリ濡れているので、ビニールカバーが付いているのはとってもありがたいですね。通信販売はしておらず、現地の山小屋にて購入することができます。
屋久島のコケガイド
屋久島のコケの見どころは?
鹿児島県屋久島は1993年に世界自然遺産にも登録され、ジブリ「もののけ姫」に出てくる森のイメージは屋久島の白谷雲水峡だといわれており、草木が作り出す幻想的な景色が広がっています。
2日に一回は雨が降るといわれるほど降水量の多く、最高標高が1,935mと小さな島の中で海から頂上まで大きな標高差があることから、多種なコケが自生しています(約690種類)。日本に自生するコケが約1,700種類ということからも、この島にどれほど多種のコケが自生しているかがわかります。
屋久島のコケガイドの特徴は?
エリアごとでのコケの見どころがまとめられており、図鑑としての機能だけでなくガイドブックとしても充実の内容です。コケ図鑑としてはコケ42種類の他、「ヤクシマ・・」と名前がつくコケや新種新発見などの最新情報も掲載されており、読み物としても充実の内容です。
屋久島環境文化財団のホームページから通信販売で購入することができます。
苔の森に出かけたつもりになって眺めてみよう
まずは現地にいったつもりになって、ガイドブックを眺めてみるのもよいですね。このコケは実物を見てみたいという目標を決めてから現地に出かけると、楽しみが膨らみますよ。
(私は屋久島でウツクシハネゴケがみたい…)
ご当地コケガイドを持っていくと、ピンポイントで現地に生えているコケを検索できるので、種類がたくさん載っている一般的なコケ図鑑を調べるよりも素早く検索することができます。
コケ観察にハマったら、ぜひ三大聖地のコケガイドコンプリートしてください。
苔テラリウムの育て方疑問・質問はこちらを参考にしてください。