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テラリウムにおすすめ食虫植物5選
虫を捕らえるという特殊な生態を持つ、食虫植物。
独特に進化したその姿は、ちょっとグロテスクで魅力的です。
食虫植物の原産地や種類は様々ですが、湿地や湿度の高い環境に自生するものも多く、意外にもテラリウムで育てやすいものも多いのです。
今回は、テラリウムにおすすめの植物を5種類ピックアップしてご紹介してみました。ぜひ栽培に挑戦してみてください。
テラリウムにおすすめの食虫植物5選
ネペンテス(ウツボカズラ)
Nepenthes /ネペンテス科ネペンテス属
東南アジアを中心とする熱帯地域。空中湿度が高い状態を好むので、テラリウムとは好相性。
壺状の捕虫葉の中には分泌液が溜まっており、落ちた虫を消化する。
コルク付けや流木付けにして、テラリウム内で楽しむこともできる。
セファロタス
Cephalotus follicularis/セファロタス科セファロタス属(一属一種)
オーストラリア原産。海岸沿いの湿地に自生するが、水に浸かったような環境は苦手。空中湿度を好むのでテラリウムとは好相性。
ネペンテスに似ているが、コンパクトに楽しめるのが魅力。
ムシトリスミレ
Pinguicula /タヌキモ科ピンギキュラ(ムシトリスミレ)属
ムシトリスミレの仲間は世界中に分布。北米原産の暖地性のもの、メキシカンピンギキュラと呼ばれる熱帯高山性のものが多く出回る。
葉の表面から消化酵素を含む粘液を出し、その粘着力で獲物を捕らえる食虫植物。
ウサギゴケ(ウトリクラリア)の仲間
Utricularia sandersonii/タヌキモ科タヌキモ属
南アフリカ原産。湿地の岩壁にはりつくように自生している。
水が多い環境を好むので、ミニビオトープやアクアテラリウムにおすすめ。
根に捕虫袋があり、地中の虫などを捕らえている。
ディオネア(ハエトリソウ)
Dionaea muscipula/モウセンゴケ科ディオネア(ハエトリグサ)属(一属一種)
北アメリカ・温暖な地域が原産。栄養が乏しい、日当たりのよい湿地に生える。
乾燥に弱いので、土がつねに湿った状態を保つようにしよう。
2枚貝のような葉の内側には感覚毛というセンサーがあり、虫が2回触れると葉を閉じて虫を捕らえる。
冬10℃以下になると葉を落とし、冬芽の状態になる。寒い季節に葉を落とすのは枯れてしまったわけではないので、そのまま育てよう。
テラリウムに使いやすい小型の品種を選ぼう
食虫植物は春~秋に多く園芸店などに出回りますが、大型のものも多いです。
テラリウムで楽しむのであれば、小型の種類を選ぶのがよいでしょう。
道草のネットショップでは、テラリウムに使いやすい小型の種類を取り扱っています。
食虫植物よくあるQ&A
Q:虫を与える必要がありますか?
A:無理に虫を与える必要はありません。虫を与えすぎると消化にエネルギーを使い、弱ってしまうこともあります。
Q:肥料をあたえる必要がありますか?
A:食虫植物は栄養が乏しい場所に生えているので、肥料を与える必要がありません。基本水のみで育ててください。過剰に肥料を与えると傷んでしまうことがあります。
Q:食虫植物を部屋に置くと、蚊やコバエなどの虫対策になりますか?
A:積極的に捕食するほど虫をつかまえることはありません。食虫植物だけで虫を駆除することは難しいです。
食虫植物を使ったテラリウム作品
道草でも、YouTubeで食虫植物を使った作品を発表しています。作製の参考にしてください。
ネペンテスを使った作品
ウサギゴケを使った作品
モウセンゴケを使った作品
ガイドブック「テラリウムで育てる植物図鑑」も参考にしよう!
どのような植物がテラリウムで育てられるの?
テラリウムでコケと一緒に育てることができる植物69種を紹介しています。この記事とあわせて参考にしてください。
シダ、着生ラン、ジュエルオーキッド、食虫植物、クライマープランツなど